ウォールポケット工法
都市にあふれる建築構造物はその規模が大きいほど、目につきやすく、生活圏ではマイナスイメージが大きくなります。
ウォールポケット工法は、コンクリート構造物に植栽プランターを設置し、花木やつる植物を植栽することによって、アメニティ空間を創出し、環境の保全や景観に配慮した壁面緑化工法です。
特徴
- 植栽プランターをコンクリート壁面に直接取り付けるため、新設・既設に関係なく設置できます。
- 植栽プランターの設置には柔軟性があり、重点的・効果的な配置にすることで経済的に、景観を向上させることができます。
- 植栽プランター、植栽基盤、マルチング等はシステム化されているため特殊な技術を必要としません。
- 植栽プランターの底部には保水層を設け、植栽基盤材は防草機能のあるマットで覆う構造のため維持管理が軽減できます。
バスケットタイプ W‐B型
プランターが軽量な金網製のため、重機の使用が困難な場合にも
新設・既設および構造物の種類を問わず適用できます。
プランター表面に化粧(丸太や塗装)を施すことで、より修景効果を高めることができます。
ウォールタイプ W-Ⅰ型、W-Ⅱ型
プランターはコンクリート構造物になじみやすいコンクリート製
Ⅰ型は新設の擁壁に適応するタイプで、コンクリート打設時にプランター設置部に内型枠を設け、できた凹部にプランターをはめ込み、コンクリートアンカーで固定します。
Ⅱ型は新設・既設を問わず構造物の表面に設置するタイプで、擁壁や張工、積工などあらゆる構造物に適応するタイプです。
ウォールタイプ W-Ⅲ型
新設のコンクリート張工・積工等、厚みの少ない構造物に適用
Ⅲ型の植生基盤は擁壁の裏側に客土袋を、構造物内に植栽孔パイプを設置し、同パイプ内に植栽する擁壁一体化タイプです。
植栽はグラウンドカバープランツを標準とします。